先日開催いたしました、4/10俳優・声優向け「台詞の声*間と距離」 チェック&ワークショップの様子をレポートします。
講師:磯貝靖洋 館林敦士
助手:蔭山佑次 益田喜晴 竹元恵美子
今回はこのシリーズ4回目、テーマは「間と距離」でした。
○午前の部 ≪チェック≫
テキストを使い各個人の現状をチェック
○午後の部 ≪ワークショップ≫
①IM身体法
②テキストを用いて台詞を実際に声に出して練習
(テキスト 三島由紀夫「近代能楽集より“葵上”」)
【講座内容】
・参加者それぞれの現状を、テキストを声に出してよむことでチェックをする。
そして、午後のテキスト「葵上」を声に出して練習するときに、一人一人どこに注意して取り組めばよいかアドバイスがされた。
・IM身体法で声を出す身体にセットアップする。
・続いて三島由紀夫の作品についての講義。
「実と虚」を行き来する作品には自分との距離が必要である。その為にも「私読み」をしないことが大切である。
・テキスト練習。
男女ペアになって掛け合いをする。お互いどう感じたか感想を言い合いながら練習を続ける。
・テキスト発表会。
最後に、今回練習した台詞の掛け合いをペアで行う。
【参加者の声】
・外から出す台詞という感覚が初めてわかった!
・自分の課題がはっきりわかった!
・わからなくなった・・。
【担当助手感想】
俳優・声優の台詞の声シリーズの最終回であったので、磯貝メソッドが初めての方には少し難しいと感じる講座内容であったかも知れませんが、声に特化した磯貝メソッドの経験がある人には、逆に「なるほどな」と実感できる講座内容であったように思います。
「自分の想いを出すのが台詞ではない」ということを改めて実感しました。
今回のシリーズは午前中、参加者一人一人の「声・ことばチェックとアドバイス」が行われ、自分の特徴、課題を理解した上で台詞読みに入っていくという贅沢なワークショップでした。「自分の声を知る」ということは、俳優・声優、声の仕事に関わるものにとって、とても重要なことです。磯貝メソッドでは、ボイスチェックを年に数回行っています。興味がある方はそちらの方にも是非、ご参加ください。「目から鱗」です・・・。
1月から4回にわたって行いましたチェック&ワークショップはひとまず終了いたしますが、7月から月1回日曜日に始まります月1芸能表現クラスでは、7/10,8/14 の2回で「狂言」を学びます。
20160420
文責:竹元恵美子