日本語で言う「発声訓練法」のことを英語で「ヴォイストレーニング」といいます。
なにやら、海外からやって来た新しいトレーニングの様に感じますが、
我が国ではおよそ400年以上前より、“声づくり”として特に芸能(伝統芸能界)では
各々の方法を持って現在も訓練をしており、特別目新しいものではありません。
ただ、一般の人達が関心を持ち始めたのはここ15年くらいのことです。
ところで皆さんは、日本語の発声を小中学校等で教わりましたか?
発音やアクセントについては、少しは訓練を受けた方がおられるかも知れません。
しかし、日本では芸能者でもない人が発声の訓練をする等という発想がありませんでした。
(それにしてはみんな良く喋っていますよね)
声は使い方によっては確実に悪くなります。
他の身体と同様に、適した訓練で健康な声を維持できます。
声の状態によっては大いに精神を憂鬱にします。
しかも話し方、喋り方は声の出し方によって良くも悪くもなります。
当然、歌や演劇の人は声のトレーニングを日常的に行うものです。
近頃一般の方々も声に目覚めヴォイストレーニングを始めています。
皆さんも今まで無関心でいた自分の声や発声について大いに気を使って下さい。
そして良い訓練で健康な声と心を獲得しようではありませんか。
磯貝 靖洋