音楽は楽器を奏でて演奏する。
良い楽器と良くない楽器では、音の質がちがう。
奏者の良し悪しにより音楽の質は変わる。
歌は、本人が両方である。
一般的には双方、ソコソコに生れ育つが、更に良質を求めると、先ず楽器作りから入る。
どうやって作るかというと、歌うことで作って行く。
歌がうまくなったということは、楽器も育った、と言うことで入れ子で育ってゆく。
とすると歌がうまくならない、という事は楽器が育っていないことになる。
良い音楽とは質の良い響きの事だ。
ところで響きとは、音源から離れた所にある。
遠くに良いものを作れる楽器(素材、歌では声)と、
遠くに良い音楽を奏でる奏者が良い音楽者ということになる。
自我や自意識の強い場(人かも知れない)には、良い音楽は育たない。
2012.11.22
磯貝靖洋