【2016年 年頭所感】芯をつかむ磯貝メソッド

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
そして、本年がより平和な年となる様、皆さんと一緒に頑張ってゆきたいと思います。
いま、世界も日本も危ない方向に揺れ動いています。
“殺す”という行為に鈍感になり始めています。人の命が軽く扱われ始めています。
私達の日々は実態のない見てくれに踊らされ、皆、相当に疲れています。
電車の中は、スマホかスイミン人間ばかりです。
“なんでこんなに気にするのか!”と思いつつSNSの虜となり、心が偏平になっています。
実は、私達は、本当はもっと落ち着いて穏やかな人間です。一人一人の中は、ずーっと静かであたたかです。
どうも不自然で不都合と思いつつ過ごしておいでなのではないでしょうか。
早いほうが良い、遅れない様に等、神経症の方も多いようです。

人は皆、生まれながらに自分の中に、見えない、独自でまっすぐの「芯」を持っています。身体の芯を、心の芯を…。この芯は、一人一人の意識や思い、考え、様々な行動を決定し支える芯です。一般的にも芯のしっかりした人、芯の無い不安定な人等と言います。この芯は、直接触ることも、見ることも出来ません。しかし、時折ピピピッと感じたり、“これか!”と掴むことが出来ます。その時は、自分の事がしっかり安定したり、大きな者と感じたりします。
昔の人は様々な修行により芯を掴み、研ぎ澄ます事をして来ました。
さて、磯貝メソッドの「声とことばを研(みが)く」事と、人の芯を研く事は、大きな共通項があります。一番の共通項は、人を大切にすることです。それは、ズレたりブレたりしない事だと思います。少し抽象的ですが、真中を掴み、まっすぐをやる事だと思います。磯貝メソッドはその修業の広場です。
身体を整え、耳を澄まし聴き、声を出し、言葉を紡いでいきます。
結果を急ぐと芯はブレ、失敗します。多くの人がご自分の芯を見つけ、研きにやって来られるのです。お待ち致します。


声とことばの磯貝メソッド主宰 磯貝靖洋