【レポート】2/14俳優・声優「台詞の活舌」チェック&ワークショップ

先日開催いたしました、2/14俳優・声優向け「台詞の活舌」チェック&ワークショップの様子をレポートします。

講師:磯貝靖洋 館林敦士
助手:川本千晴 益田喜晴 河崎卓也 戸村健作 出先拓也

1月の第1回に引き続き開催されました、『俳優・声優のためのワークショップ』
第2回のテーマは『台詞の活舌』でした。

○午前の部 ≪チェック≫
テキストを使い各個人の現状をチェック

○午後の部 ≪ワークショップ≫
①IM身体法
②男女に別れ、テキストを用いて台詞を実際に声に出して練習
(テキスト「チェーホフ:桜の園」)

【講座内容】
参加者それぞれの現状をチェック。それぞれの現場や専門に合わせて、細かい所見が出された。
今回のワークショップではあくまでも“台詞における活舌”を重視。つまり、あくまでも違う人間(役)における言葉である。
読まずにしゃべれるようになることを目指す。
口しゃべりではなく、喉でしゃべる→これを発声法という。

・呼吸練習
鼻から息を吸い上げる練習。
吸った息を細く、自分の前2m先まで飛ばす練習。
一気に短く吸って、真っ直ぐ前に短く飛ばす練習。

・核母音調音練習
鏡を見て、縦口の練習。
“イ・エ・ア・オ・ウ”それぞれの調音点を説明。

・テキスト朗読
喉の音をしっかりと鳴らすこと、お腹を使ってしっかり息を吹き上げること。
とにかく言葉を全て外に作ること。
本に向かって言葉を出すと読んでいるだけになる。
真っ直ぐ前に対象(相手)を作り、そこに向かってしゃべる。
台詞というのは自分のいつもの自然ではできない、不自然でいやらしいものである。
それをいかにいやらしくなく聴かせるかというのが技術。
絶対に対象は消さないこと。
喉の実感をつけ、支えを保っていられるように鍛える。

・テキスト発表会
最後にひとりひとりが今回練習した台詞を全員の前で発表した。


【参加者の声】
・自分の姿をよく見て練習したい。意識しすぎの部分があったので、落とし込んでいきたい。
・家で練習するにあたって、持ち帰れるものを多く得られた。
・息が多く、意識が強すぎて早くなってしまった。喉で聴くことを意識したい。

【担当助手感想】
言葉も表現もとにかく全てを外に作ることの重要性を感じる講座でした。
まずは最初から最後まで全てを外に出しきれるだけのエネルギーをつけることが全員に共通するテーマだと感じました。

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次回は台詞の声*感情と表情について行います!

3/21俳優・声優向け「台詞の声*感情と表情」 チェック&ワークショップ
W.シェイクスピアの戯曲『ハムレット』をつかって、感情と表情について学びます!!
ぜひ多くの方のご参加をお待ちしております。


20160214
文責:出先拓也